日本財団 図書館


 

号処理の心臓部には、TMS320C40が多数使われていた。
データ処理用のソフトウェアは、数人のマニアックな専従スタッフが年中ワークステーションに向かい、改善及び機能向上のための作業を進めているそうである。世界のシェアの90%を占める専門メーカであればこそできることである。おそらくは、信号処理部などの電子回路部等も同様に、常に改善のための検討を行っているのであろう。
(3)インターフェロメトリック方式
SEABEAM2100シリーズは、旧モデルに対して上述のように様々な改良が施されたほかに、海底からの反射波を検出するのに、インターフェロメトリック方式を用いていることである。この方式についてChapell氏からレクチャーを受けた。
この方式は、λ/2以上の適当な間隔の2つの受波器素子を用いると、位相干渉によって多数の仮想ビームが形成される。一方、既存の受波ビームの幅は、そのアレイ長に依存しており、現状は2°以下にするのは困難である。そこで、この既存の受波ビームと、干渉によってできる仮想ビームの両方を用いて反射波の到来方向を検定することによって、精度を格段に向上させている。詳細については、MTS'91の論文集P503“The Evolution of Acoustic Iterfemmetry as Applied to Swath Bathymetric Suweying”を参照されたい。

097-1.gif

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION